今回の夏キャンプのテーマは「非日常に挑戦」ということで日頃できないことに挑戦することが4月の会議で決まった。アイデアの段階で私が45年くらい前の高校生のスカウトだった頃、年長隊富士特別訓練全国大会が山中野営場であり、その際朝活きている鶏が配給され昼間は足をひもでつないでおいて、夕食にはそれをさばいて食べる経験をした。という話をした。その話が即採用となり、プログラムの一部として加えられた。まず鶏を調達する係りを決め次回会議までに調べることにしたが、養鶏場に電話しても販売はしないと断られ、今は特に鶏インフルエンザの問題から生きた鶏は手に入らないことが判明。そこで昨年まで市場で場長をしていた従兄弟に相談。やはり販売用の鶏は無いとの事。彼の仲間の友人がチャボ鳥を飼っているから聞いてみてもらうことになった。結果無料で2羽分けてもらえることになった。スカウト達は大喜び。キャンプ前日17日自宅にチャボ2羽が届いた。
とりあえずダンボールに入れて穴を開け封印。翌日キャンプ場に運び込む。若い副長二人が、ダンボールから出して紐で足をつなごうとした際、顔が出てきてひるんだ際2羽とも逃げられた。6人の男性で追いかけるも逃げ足が速くつかまらない。1匹は山のがけに逃げ込み、もう1匹は行方不明というとんだハプニング。6人で1羽に集中して追いかけるも中々つかまらず、顔はクモの巣だらけ、手足はすり傷だらけになりながら、6人で周囲を囲むも最後で追い詰め、ラグビーのトライのような形で飛び込むをするとするリと逃げられる。そして最後はチャボが空を飛び5メートルの木の枝に止まってしまった。切ってきた4Mの竹でつつくも届かない。ようやく背の高いスカウトが鶏に届き再び地上へ。最後は崖淵に追いやり6人で囲んでようやく捕獲に成功。なんとこの予期せぬ捕獲劇に45分も費やしてしまった。調理は翌日だったのでまずは一安心。翌朝近所でコケコッコーとないているではないか!!昼間作業中に作業している周辺に自分から戻ってきてた。そこで捕獲劇第2幕。結局15分で捕獲。ようやく2羽を取り戻すことが出来た。
そして夕方いよいよさばく作業開始。まずは女子スカウトがチャボをそれぞれ押さえつけ高2の男子がなたを使って首を落とした。ところがなたの切れが悪く3.4回たたいて目的達成。そして木につるし血抜き、更にはお湯につけ、しっかりゆだったところで引き出し、鶏の羽をさいて、内臓を処理しようやく調理できるようになった。
殺すところは残虐すぎますので割愛します。
結局これでは肉の量が足りずスーパーで鶏肉を購入。料理は鶏ご飯とコークチキン(コーラ煮)食べられないスカウトもいたが、ほとんどがそれらを食べた。大成功!!
翌日自分達のプログラムの犠牲になったチャボのお墓を作り、弔い朝のお祈り(スカウツオウン)で感謝の黙祷をした。