筆者が1979年ごろに中東クウェートに駐在の頃から親しくしている30年来の友人で、現在は大手商社の現役で活躍している「昔のボブさん」ことK氏が、この度震災復旧ボランチアとして、岩手県陸前高田市・釜石市に3泊4日で活動されてきました。以前スカウトのボランテイアの記事を掲載したときにコメントを書いてくれました。
今回の活動の感想をお願いしておりましたら、早速投稿頂きましたので、紹介させていただきます。
やはり写真を撮る事は、自粛されたようで写真はありません。あれから3ヶ月以上たつ現在でも、復旧は中々進んでいない状況は、テレビ・新聞報道で目にしますが、こうして生の声を聞くとその悲惨な状況実感としてが伝わってきます。仕事を抱えている人々にとっては、現地に赴いてボランテイア活動はできにくいですが、頭の下がる重いです。お疲れ様でした。また退職している方で時間のある方は、参加されては如何でしょうか?
震災ボランティア活動に参加して
僕は6月15日から19日まで岩手に行ってきました。
経団連1%クラブの会員企業から約40人が参加しました。
遠く福岡から自費で参加された女性もいました。
宿泊所は盛岡で、被災地にはバスで2~3時間掛けて入りました。
ボランティア活動は陸前高田と釜石で行ないました。
以下、感想を述べさせて頂きます。
1.静寂陸前高田の被害状況はTV報道である程度知っていたが、目の当たりにすると声も出ない。
海から山に向かってぺちゃんこになっていた。瓦礫の山がかなり高くて、ぼた山のように見えた。でも人影は見えない。
そばを通る車両は警察(警視庁)の車両が多く一般車は少なかった。
そこでの活動は海辺の土地を清掃し耕すことだった。
子供たちからヒマワリを植えたいという声に応えるための作業であった。
脱線になるが、昼休みに携帯を見ると三女から今日、入籍したとの連絡が入っていた。
結婚式は7月でその前に入籍するとは聞いていたが16日とは知らなかったので驚いた。
ボランティア活動初日が娘の入籍日となった。
2.涙二日目に釜石をお邪魔した。
高校のグランドに仮設住宅が建設されていた。
25棟約120世帯分あり、ほとんど未入居であった。
IKEAが寄付した生活用品(フライパン、カーペット、まな板など10数品目)を各世帯に分配した。作業中に雨が降ってきたが、幸いにも短時間で止んだ。
その仮設住宅に住む女性が外に出てこられ、僕らの作業に対する感謝の言葉があった。加えて、冷たいものを用意するので帰りに寄って欲しいとの話があった。その通り寄らせて頂くと冷えたオロナミンCを1ケース頂いた。
僕らの作業の依頼主である釜石市職員からとても心のこもったお礼の言葉を頂戴し涙が出てきた。来てよかった。
3.また涙
三日目も釜石で活動した。
午前中に市街を歩いてみた。
建物は残っているが一階が抜けている。
歩いても歩いても一階が壊滅というか中身がない建物が続いた。
前日見た陸前高田よりもショックは大きかった。
午後に作業場に行った。
そこは田んぼで瓦礫を除去する作業だった。
この作業こそ安全長靴が役に立った。
瓦礫でも何が出てくるか分からない。
ガラス、網、袋入りわかめ、ビデオテープ、化学品など。
他のボランティア(花巻市社協)数十人と一緒に作業をした。親子連れも作業に加わった。
その親子は釜石住民で震災当日の体験談を聞いた。
3月11日に会社から自宅に試行錯誤の末たどり着いたのは午後11時半。
停電で真っ暗の中、いるかー?と聞いたら奥さんから返事があった。でも二人の子供の安否不明。小学校に行ったままだった。眠られない夜だった。でも翌日、子供たちも無事あることが分かった。
その話を聞いていてまた泣いた。周りの人達も涙を流していた。
4. YouTube田んぼでの作業中に花巻市職員が近づいてきた。撮影班だった。
釜石から花巻市に避難している方々にメッセージを送ってもらいたいと言われた。
僕らの男性リーダー(日本政策投資銀行)、女性リーダー(森ビル)と終わったところで僕もやったらとの声を受け、カメラの前に立って話した。「また来ます」と言ってメッセージを終えた。YouTubeで見れるとのことであった。
今回のボランティアのコーディネータとお話をする機会が最終日にあった。
「自治体や国との連携は上手く行っているのでしょうか?」と尋ねると「民生員がつなぎ役をしている」との返答があったがそれ以上のことは言われなかった。もしかしたら連携が良くないのかもしれない。
参加者は39名(男子21、女子18)で最年長59歳(僕だが)、最年少23歳であった。
平均年齢は30歳代後半か。
覚えている参加企業は以下。
旭硝子、伊藤忠、花王、森ビル、日立ハイテクノロジー、三菱自動車、日本政策投資銀行(旧開銀)、日本IBM、住友商事、帝人、三菱地所、ソニー、パナソニック、東レ
多少なりとも被災者の方々に貢献できたことでとても嬉しい気持ちです。
加えて、この年齢でもあり怪我をしなかったことで迷惑を掛け図に終了し、一安心です。以上
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ボブさん!被災地の廃墟とかした街々の復興のお手伝いの参加、本当にお疲れ様でした。拍手を贈ります。
何をしていいのか、どうお手伝いをしたらいいのかわからない方の多い中に、まず一歩を踏み出されたことに
感心しました。
町の悲惨な情景を目の当たりにすると、きっと絶句でしょうね。せつなくてどーしたらいいのかわからないのが被災地の皆様の現状だとおもいます。
そのような被災地で少しづつ、自分の力で立ち上がろうとしている方々の話を伺うにつけ、雑草のような生命力を私も欲しいと思います。
ボブさんのお話を読んで、人の涙って...暖かい心に触れたときにでることが多いのだなと思いました。
心温かい人がまだまだ日本にはたくさんいる、感謝の心を忘れない方々がいる...
家族のつながりを大切にする人々がいる...気持ちだけでは...と言われる方もいるかもしれませんが、でも大切にしたいものの一つですね。
本当にガンバレ日本!!です。
優さんのご入籍おめでとうございます。きっと幸せな家庭をきずかれることと思います。
花嫁の父はやはり結婚式に涙を流す方が多いようですよ、きっとボブさんも感激に涙しそうですね...ウフフ
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ゆうさん、拍手を送って頂きありがとうございます。
お互い助け合いの世の中です。
なので僕のやったことは当たり前のことと思っています。
被災地の様子、例えば土台しか残っていない家は自分の物ではないから見ることが出来たのだと思います。
僕などまだ表面的にしか被災者の気持ちを理解していないのではと思っています。
三女(優)の結婚式で涙を流すのでしょうか。
今週末に迫ってきました。
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どんなに気持ちを投影してみても真に被災者の気持ちはわからないと私も思います。自分なりに相手の気持ちを汲み取ることしか・・・でもそれでいいのではないでしょうか?
当事者にしかわからないことって沢山ありますよね。
特に唖然、呆然、筆舌に尽くし難い、という気持ちを味わったことのない私には...
気持ちがわかるなどとおこがましい事は言えません。
いよいよなのですね。結婚式!
暖かい気持ちを持ったボブさん! きっと幸せなお嬢様の姿に涙すること間違いなしですよ!
後日結果を報告してくださいね
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バージンロードでは緊張したものの泣かず、また歩き方もつまづかずで冷静でした。
リハーサルがあったので落ち着いていたのかもしれません。両親へのメッセージの時もまだ大丈夫でした。
しかし花束贈呈の際、目前で娘が泣き出したのを見て僕もついに泣きました。涙など拭かず流れ出たままでした。人前では泣かないつもりでしたがダメでした。
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やはり泣きましたね!
涙の力って凄いなと思います。涙しているのをみると見ているだけで同じように感動してしまいます。
私は当事者でなくても、いつも、もらい泣きをします。
まして、我が子となったら特別ですものね。泣くのは当然かもしれません。
涙を拭わずにそのままに任せたなんてちょっと感動!
優さんの涙・・・優さんがどんなに幸せな娘時代を過ごしたかがしのばれます。
きっとご両親が築かれたのと同様の暖かい家庭を優さんも作り上げることでしょう。
おめでとうございます。